キリストとサマリアの女


ボローニャ派を代表する画家の一人であるアンニーバレ・カラッチの作品。ウィーン美術史美術館所蔵。
この作品は、新約聖書のヨハネの福音書に記されている物語です。
ある日、キリストと弟子達はサマリア地方の町のはずれにあるシカルへと訪れていました。お昼時にキリストが一人で井戸のそばに座っていると、水がめを持ったサマリア人の女性が来たので、キリストは「水をください」とお願いしました。彼女が「ユダヤ人はサマリアを良く思っていないのに、どうして水を飲む事を頼むのですか?」と尋ねると、キリストはこう答えます。
「水を欲しいと言った者が誰であるかを知っていたら、あなたの方から願い出るだろう。その者は生ける水をあなたに与えただろう」と。そしてキリストは彼女に神の教えを説き、自分自身がメシア(救世主)であると伝えました。
サマリアの女性は町の人々のところへ行ってその事を伝えたので、メシアを信じた者はキリストの元へ駆けつけ、シカルの村のサマリアの人々は神の信者となったのでした。この出来事は、キリストの教えが異邦人の世界へと広まった最初のきっかけだったとされています。
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狩りの風景

16世紀イタリアのバロック絵画の草分け、カラッチ兄弟の弟のアンニーバレ・カラッチの代表作の1つです。
1595年以前に描かれ、所有者が数回変わったのち1665年枢機卿カミッロ・パンフィーニからルイ十四世に贈られ、その後、現在のフランスはルーブル美術館にやってきました。この作品はアンリ・マティスやエドヴァルド・ムンク、ジョルジュ・ルオーなどの一流の画家によって模写され影響を与えてきました。
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