黄色い家 ファン・ゴッホ



オランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品です。
ゴッホは、本作品を描くにあたって、
「硫黄色の太陽と、混じりけのないコバルトブルーの空の下の黄色い家々。これを表現することはなんいう挑戦なのだろう。だからこそ、私はこの主題を描きあげたいのだ」
と語ったと言われる程、希望に満ち、意欲的に本作を描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
フランスのアルル地方の家を描いた作品です。画面中央にはラマルティーヌ広場に面する黄色い家を始めとした建物群が描かれており、画面下部には街道を行き交う人々が数人配されています。
建物群と街道には輝くような強烈な黄色が用いられており、画面の2/3は、ゴッホの希望を感じさせる黄色によって支配されています。
また、それとは対照的に画面上部には、鮮やかでやや重々しい青色の空が縦横の筆触によって描かれており、黄色と青色の絶妙な色彩的対比が見事です。
画面中心部分に位置する2階建ての建物がゴッホの家で、数多くの作品がこの家の一階に位置したアトリエで制作されました。
アムステルダムのゴッホ美術館蔵。
<MAP>

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