馬を引く少年 パブロ・ピカソ



19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの薔薇色時代の代表作です。
1904年、ピカソは新たな画題と暖色を用いたパレットで、新たな試みを始めます。いわゆる「薔薇色の時代」の始まりです。
それでは具体的に観て行きましょう。
少年が馬を引く姿を描いています。少年は、か細い馬を手綱無しで従わせています。細かな描写は省き、また茶色と灰色が変化する色合いから、ピカソが新たな試みを始めたことが伺えます。
しかし、新しい試みを始めた薔薇色の時代は、ほんの数年間で、その後ピカソはキュビスムの探究を始めます。
※1:薔薇色の時代(1904年 – 1906年):フェルナンド・オリヴィエという恋人を得て、明るい色調でサーカスの芸人、家族、兄弟、少女、少年などを描いた時代。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
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