雪中の狩人 ピーテル・ブリューゲル(父)



16世紀ブラバント公国(現在のオランダ)の画家、ピーテル・ブリューゲル(父)の作品です。ブリューゲルは、農村風景や市井の人々の暮らしぶりを好んで多く描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
この雪の眺めは、山から帰った狩人たちが見下ろす自分たちの街です。
暗い氷のような空とそれを映す池のモノクロームが、北国の凍てつく風土を見事に表現しています。ここには主人公はおらず、人々は小さく見分けもつかない。
これこそが人々の暮らしであり、厳しい自然の前では微小で取るに足らない人間たちが懸命に生きているのです。
ウィーン美術史美術館所蔵。
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