聖アンソニーの誘惑 ポール・セザンヌ



フランスのポスト印象派の画家、ポール・セザンヌの作品(1887年)です。
聖アンソニーの誘惑は、ミケランジェロ、ヒエロニム・ボッシュ、サルバドール・ダリ、マックス・エルンストなど、多くの画家に描かれた題材です。
セザンヌもこのテーマで3枚の絵画を描いており、本作はその中で、セザンヌが最後に描いたものです。
それでは具体的に観て行きましょう。
絵の中央に配置された女性は、誇らしげなジェスチャーをしています。この女性は、悪魔が姿を変えたもので、聖アンソニーを誘惑しています。
左側には本物の悪魔が描かれています。この悪魔は、二重の役割を果たしているように見えます。悪魔は聖アンソニーを誘惑しているだけでなく、逆説的に聖アンソニーがしがみついている保護者であるようにも見えます。
オルセー美術館所蔵
<MAP>

広告

Subscribe
更新通知を受け取る »
guest
0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments

Copyrighted Image

0
Would love your thoughts, please comment.x
()
x