種まく人 ファン・ゴッホ



オランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品です。
本作は、南フランスのアルル滞在時に、ミレーの代表作「種をまく人」に影響を受け制作された作品です。ゴッホの色彩家としての才能が顕著に表れた傑作と言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
画面上部ほぼ中央には、強烈な光を放ちながら地平線へと沈みゆく太陽が配され、遠景の麦畑を黄金色に輝かせています。中景の畑は陽光の黄色と対比するかのように青色の凹凸の陰影が斑状に描き込まれています。その畑には種を撒く農夫が配されており、逆光に包まれたその姿からは人間としての力強い生命力が感じられます。
外側へと弾けだしそうな筆触による激しく鮮やかな陽光の色彩。そして、黄金色にうねる麦畑により、人間の生への希望や生命の再生が見事に表現されています。
オランダのクレラー=ミュラー美術館所蔵。
<MAP>

広告

Subscribe
更新通知を受け取る »
guest
0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments

Copyrighted Image

0
Would love your thoughts, please comment.x
()
x