睡蓮:バラ色のハーモニー クロード・モネ



19世紀フランス印象派の巨匠、クロード・モネの作品です。
モネは妻を失った後、ジヴェルニーに家を借り、その邸内に睡蓮の池を築きました。
本作は、その睡蓮の池を描いた作品です。
モネは歌川広重の版画「名所江戸百景 亀戸天神境内」の影響を受け、作品の中に浮世絵に共通する空間のとらえ方を取り入れました。
それでは具体的に観て行きましょう。
太陽の移り変わりにより様々に変化する睡蓮の池の色彩を、大ぶりな筆触と色彩分割(絵具を混合させない筆触分割)を使って表現しています。一見、非現実的に思える配色が使われています。しかし、それにより絵画は、より一層、表情豊かなものになっています。
そして、浮世絵に共通する空間のとらえ方と言われるのが、水面に浮かぶ睡蓮の色彩とゆるやかなカーブを描く日本風の太鼓橋。特に太鼓橋は、それがなければ焦点が定まらない画面に構図的なアクセントを与えています。
オルセー美術館所蔵。
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