牛乳を注ぐ女



ヤン・フェルメールの代表作。この作品を見ていると、いつの間にか画中へと引き込まれてしまいます。
その理由は「安定した構図と自然で絶妙な女性の描写」。見ている人を画中へと引き込む理由がここにあります。
具体的に絵画を観て行きましょう。
明るい光が窓から射し込む。しかし、パンの粗い表面や、女性の太く平らな胴まわり、丸い肩には、何の影響もありません。ここでは錯視技法を用い、テーブルの上と女性に質感と重量感を与えているのです。
そして、質感・重量感がある安定した構図の中で、描かれている女性は、わずかに微笑みながら日課とも言える仕事をこなしています。下向きの視線とすぼめた唇は、悲哀を意味しているのか、集中を意味しているのか?
「この女性はいったい何を考えているんろう。。。」
ついつい画中へと引き込まれてしまいます。さすが、フェルメール!
アムステルダム国立美術館所蔵。
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