水浴の男 ポール・セザンヌ



フランスのポスト印象派の画家、ポール・セザンヌの作品です。
本作は男性の裸体像表現において、伝統的な男性の裸体像表現の壁を打ち破り、新しい表現方法を示した作品と言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
画面中央で腰布のみを身に着け、腰に手を当てながら俯き加減に立つ男性。そこに描かれている男性は、宗教画や神話画などに描かれる、伝統的な筋肉隆々の逞しい男性ではなく、寸胴とした体躯や若干痩せた手足など現実味の高い男性像で描かれています。
しかし俯く男性の表情は、瞑想しているかの様でもあり、現実的でありながらもある種の隔たりを感じさせ、独特の雰囲気を醸し出しています。
セザンヌは、伝統的な男性の裸体像表現の壁を打ち破り、新たな表現方法を示したのでした。
ニューヨーク近代美術館所蔵。
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