死霊が見ている ポール・ゴーギャン



フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンの作品(1892年)です。
この作品のモデルとなっているのはゴーギャンのタヒチでの現地妻テハアマナです。
テハアマナが体験した非現実的な神秘と超自然的な恐怖をゴーギャンが表現した作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
ゴーギャンによると、ある日ゴーギャンが夜遅く家へ帰ったところ、部屋にいたテハアマナは動かぬままベットに打つ伏せになりながら死靈に怯えていたそうです。テハアマナは目を見開き、身体を硬直させながらゴーギャンを直視しています。左奥にはテハアマナが見た死霊が闇の中に潜むように横顔を覗かせています。
テハアマナが体験した非現実的な神秘と超自然的な恐怖を、楽園であるタヒチにも潜む生死の象徴として表現した作品です。
ニューヨーク州のオブライト・ノックス美術館所蔵
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