フランス・ロココ絵画(優雅で美しい美術様式)の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールの代表作です。
フラゴナールは、稲妻のような筆遣いと快活な油絵で、ひとつの作品を約1時間で仕上げたと言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
ぬかるみに車輪をとられてしまっている大きな荷馬車。その向こうに仰ぐ大きな空は、嵐が過ぎ、曇りと晴れのちょうど中間点で、暗く分厚い雲と、晴れた切れ目からの鮮烈な光が差しています。
赤い服のお兄さんと仲間たちが荷馬車を一生懸命後ろから押して何とかして斜面のぬかるみから抜け出そうとしています。しかし、女の子たちは荷馬車の上にのんびり座ったままで、どことなく閑かな田園の雰囲気があります。
光とあらゆるのものに動きがあり、ドラマチックで、かつ、微笑ましくもある作品です。
ルーブル美術館所蔵。
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