受胎告知



15世紀のイタリアルネサンス期の画家、ジョヴァンニ・ベッリーニの作品。
ジョヴァンニは、画家一族で知られるベッリーニ家の中でも特に有名な画家で、ベネチア派の巨匠と呼ばれています。
さて、ベネチア派の特長は何でしょう?この作品で見て行きましょう。
左のドアから急ぎ足の天使と共に日差しが部屋に差し込んでいます。窓枠と天使の影が床と壁に柔らかく落ちて、まるで普通の部屋に午後の訪問者が来たかのような日常性が感じられます。聖母も静かな表情で受胎告知を聞いています。
「日常の明るい静けさの中で受胎告知を描く」。ここにベネチア派の特長が表れています。ベネチア派は、流動的で詩的な雰囲気の中で、人間の感覚に直接訴えかける効果を追求し続けました。
ベネチアのアカデミア美術館所蔵。
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