列柱廊のあるカプリッチョ




18世紀イタリアを代表する稀代の景観画家と言われる、カナレットの作品です。
カナレットの作品は、大気性を感じさせる開放的な景観表現とそれを支える幾何学的な遠近法、輝きを帯びた繊細な色彩、そして、絶妙に対比された明暗と光の描写が特徴です。
それでは具体的に観て行きましょう。
この作品の主役は柱廊です。装飾が施された5本の柱が画面中央に並び、柱廊が幾何学的な遠近法により強調されています。
柱や建物の水平線や垂直線、画面奥への収れんする天井や廊下。屋内の暗部と戸外の明部の対比と階段の斜線が、作品にリズム感を与えています。
ベネチアのアカデミア美術館所蔵。
<MAP>

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