三位一体の礼拝



アルブレヒト・デューラーが最後に描いた祭壇画。ウィーン美術史美術館所蔵。
最後の審判ののちに出現する神の国において、旧約の人物たち、諸聖人、選ばれた者たちが、聖三位一体(父、子、聖霊)を礼拝するという場面を表しています。
祭壇画の中央上部に三位一体が描かれており、上から鳩の姿をした聖霊、皇帝の姿をした父なる神、そして父に支えられて十字架に架かる子なるキリスト。
この絵は、ニュルンベルクの裕福な市民マテウス・ランダウアーによって、彼が創立した貧しい職人たちの施療院「十二兄弟の家」の礼拝堂のために制作されたものです。画面右下隅には、署名年記を記した板を持つデューラー自身の姿も描かれています。
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