一杯のお茶 メアリー・カサット



アメリカの印象派を代表する女流画家のひとり、メアリー・カサットの作品です。
カサットは、独特の力強いタッチで、母と子の親密な絆と、女性の社会的および私的生き方を描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作品の主題は、午後の一杯の紅茶から生まれるくつろぎと安らぎです。女性たちの間には親密な一体感が感じられ、人物以外の銀器やクッションなどには印象派の技法が見られます。
しかし他の印象派画家の作品にみられるような、人物が光に溶け込んでその存在が薄れるということは無く、個々の物や形は、力強いタッチで描かれています。
ボストン美術館所蔵。
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