ラ・クローの収穫(青い荷車) ファン・ゴッホ



オランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品です。
ラ・クロ平野の収穫期の黄金色をベースとした、色彩のハーモニーが素晴らしい作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作品は南フランスのラ・クロ平野の収穫風景を描いた作品です。
画面のほぼ中央の青い荷車、その水平線上の右部分に小さな赤い荷車、そして左部分へは大きな積み藁が配されています。
これらを中景として画面下部へは前景となる簡素な柵が背の低い木立が、画面上部へは遠景として悠々と広がるラ・クロ平野と青々とした山が描かれています。
多様に輝くラ・クロ平野の輝くような黄金色がまず前景を支配し、前景と中景の間には黄色と相性の良い緑色の木立が広げられています。
そこから再度、多様な黄色が中景として画面の大部分を支配し、そして青く透き通る山々、更に青空へと続いていきます。
この視線の流れを意識した色彩の心地良い変化とアクセント的の加えられる赤色、白色などの色彩のハーミニーは、観る者を魅了します。
アムステルダムのゴッホ美術館蔵。
<MAP>

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