ムーラン・ルージュにて アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック



19世紀のフランス画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの代表作です。
ロートレックは、自然の風景よりも、バー・競馬場・芸人・娼婦など、都会的なものを多く描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作に描かれるのは、豪華かつ個性的な内装や人気ダンサーの採用などで、モンマルトル随一のダンスホールとなっていた、ムーラン・ルージュの情景です。
作品の中で最も目を惹きつけるのは、画面右端に描かれている黒い衣服に身を包んだ女性の姿です。大胆に切り落とされた女性の顔が、人工的な緑色の光と影の不気味さと相まって、観る者に鮮烈な印象を与えます。
そして、画面全体を支配する享楽と退廃が混在する独特の雰囲気! これが、ロートレック作品の特徴です。
シカゴ美術研究所所蔵。
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