ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会



19世紀フランス印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワールの作品です。
ルノワールは、物の固有色という固定観念を否定し、目に映る色彩をそのままキャンバスに写し取ろうとしました。パレット上で絵具を混ぜず、細かなタッチをキャンバスに並べることで、臨場感を伝えるとともに、戸外の光の明るさを表現、思い切った輪郭線をぼかす手法を使って、絵画を描きました。
それでは、具体的に観て行きましょう。
舞台となっているのは、当時モンマルトルで評判の店です。右前方の人物から左中景で踊るカップルを経て、その奥のカップルへと、我々の視線はジグザグ上に導かれていきます。
前景の表情が判る人物から背景の簡単なタッチによる人物の群れまで、思い切った輪郭線をぼかす手法を使って、この憩いの場の幸福感、高揚感を表現しています。
オルセー美術館所蔵。
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