マルディ=グラ ポール・セザンヌ



フランスのポスト印象派の画家、ポール・セザンヌの作品です。
セザンヌの息子ポールと、友人ルイ・ギヨームをモデルに、アルルカン(イタリアの即興喜劇コメディア・デラルテ中のキャラクター)とピエロを描いた作品です。
「マルディ・グラ」とはフランス語で「太った火曜日」という意味で、キリスト教における「復活祭」の前にある「四旬節」(40日間肉を一切食べない期間)が水曜日から始まるので、その直前の火曜日は食いだめをして一番太った状態とのことを指します。
それでは具体的に観て行きましょう。
すらりとした肉体のアルルカンがセザンヌの息子ポールで、ピエロが友人ルイ・ギヨームです。
ピエロのゆったりとした白い上着とアルルカンのぴったりとしたアーガイル柄の服が好対照をなしています。
そして、特質すべきは、画面最上部中央から八の字に広がるカーテンと登場人物の構成。更にピエロの衣服の皺で強調される直線が画面全体に安定感を与えています。
これらはセザンヌの様式的・表現的・描写的特徴で、後世の画家に多くの影響を与えました。
モスクワのプーシキン美術館所蔵。
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