バルコニー エドゥアール・マネ



印象派の創設に影響を与え、近代美術の父と呼ばれるエドゥアール・マネの代表作のひとつです。
本作品は、近代の人間の中にある無関心を鋭く捉えていると言われます。
それでは具体的に観て行きましょう。
バルコニーの鉄柵や緑の鎧戸に垂直線と水平線が繰り返され、長方形のキャンバスという2次元性が強調されています。室内が真っ暗で、奥行きは感じられません。またドレスに影がなく、画面の内部ではなくキャンバスの外部に光源があるように感じさせます。衣服や物体の立体感を失わせ、観る者と視線が交わらない無感情な人物描写が画面の中にある種の緊張感を生み出しています。
オルセー美術館所蔵。
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