ハムのある静物 ポール・ゴーギャン



フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンの作品(1889年)です。
ゴーギャンが描いた静物画の中で最も有名な作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
金属の平皿に置かれたハムやニンニク、ワイングラスが描かれています。中央に描かれる銀色の皿に配される巨大なハムの塊は、皿の金属と対比するかのように生物性を感じさせる強烈な色彩で描写されており、その存在感は単純化された色彩により強調されています。
さらにハムが置かれるテーブルを支える細い柱が、(まるで宙に浮いているかのような)不安定感を本作に与えています。これは、ゴーギャン自身の不安定な心情が表現されていると言われています。
また他の静物画と比較しあまりにも単純な背景の処理や、そこへ加えられた3本の縦文様に、ゴーギャンの画才が表れています。
ワシントンDCのフィリップス・コレクション所蔵
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