ニュートン



18世紀イギリスの詩人、画家、銅版画職人、ウィリアム・ブレイクの作品。
ブレイクは英国ロマン主義の先駆者と言われています。
生きている間は、その独特で難解な作風のために狂人と見なされ、美術界や文学界から無視されていましたが、後に作品に秘められた哲学的で神秘的な意味とその創造力が再発見され、現在では、英国で最も重要な芸術家の一人とされています。
さて、本作は科学一辺倒の当時の世相を批判し描かれた作品です。
ブレイクは物理学者アイザック・ニュートンを、全てを理性と論理で割り切ろうとする嘆かわしい存在と考えました。
薄暗い海底で、下等な生物と共にニュートンがコンパスを用いて物質世界の解明を試みていますが、その体は岩と同化を始めています。ニュートンの鋭い視線とコンパスを握っている手・指が何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
ロンドンのテート・ブリテン所蔵。
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