ナヴェ・ナヴェ・マハナ(かぐわしき日々) ポール・ゴーギャン



フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャン作品(1896年)です。
本作はゴーギャンの第2次タヒチ滞在中に描かれたものです。右から3人目に描かれている女性が特徴的で、愛娘アリーヌの肖像ではないかと言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
画面の中央には現地の民族的な衣服を身に着けた5名の若い女性が描かれており、各々が象徴的な姿で立っています。ほぼ同じ髪型で自身の影も描かれない人物像は、平面的に表現されており装飾的効果が高いと評価されています。
これらの女性の中で最も注目すべき人は、右から2人目に描かれている頭に花輪と赤い花柄のパレオを身に着けた少女で、ひとりだけ深い緑色の陰影に包まれいます。この少女については、愛娘アリーヌの肖像ではないかという説があります。
さらに5人の女性らの周囲には地面に座り込む3名の人物が、立像と坐像の対比で描かれています。背景や画面の構成要素として描かれている複数の細い木々や白い花、赤々とした平面的な大地、これらはゴーギャンならではの色彩表現で、観る者の視線を惹きつけます。
フランスのリヨン美術館所蔵
<MAP>

広告

Subscribe
更新通知を受け取る »
guest
0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments

Copyrighted Image

0
Would love your thoughts, please comment.x
()
x