セーヌ川の舟遊び オーギュスト・ルノワール



19世紀フランス印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワールの作品。
ルノワールは、物の固有色という固定観念を否定し、目に映る色彩をそのままキャンバスに写し取ろうとしました。また、パレット上で絵具を混ぜず、細かなタッチをキャンバスに並べることで、臨場感を伝えるとともに、思い切った輪郭線をぼかす手法を使って、絵画を描きました。
それでは、具体的に観て行きましょう。
明るい陽光あふれるセーヌ川に浮かぶボート。ボートに乗る二人の女性の白いドレスは、さわやかな季節を感じさせます。
彼女たちは簡単なタッチで描かれ、顔はほとんど特定できませんが、思い切った輪郭線をぼかす手法を使って、この憩いの場の幸福感、高揚感を表現しています。
また、何よりも、自然の光とこれを映した水面が、この絵の主題としてクローズアップさせることに成功しています。
ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵。
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