ゴーギャンの肘掛け椅子 ファン・ゴッホ



オランダのポスト印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品です。
ゴッホ作の「アルルのゴッホの椅子」と同時期に作成された作品です。ゴッホの椅子は昼間の明るい光の中で描かれているのに対し、ゴーギャンの椅子は夜のランプの光の下で描かれています
具体的に観て行きましょう。
画面中央に、やや曲線を強調した木製の椅子が斜めに描かれています。座面部分には一本の蝋燭と2冊の小説が置かれています。木製の床面に、ランプの光を粒状に反射させることで、不思議な質感を生み出させています。
椅子や床面に使用される茶色と椅子の座面や壁色として使われる緑色の色彩的対比、そして、それらを関連・調和させる炎やランプや小説のカバーに用いられる黄色には、ゴッホの絶妙な色彩的才能が表れています。
椅子の上の蝋燭の炎はゴッホ自身の人生の光明を、そして儚さを同時に象徴しているのでしょう。
アムステルダムのゴッホ美術館所蔵。
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