キリストの磔刑



15世紀を代表するパドヴァ派の画家、アンドレーア・マンテーニャの代表作。
パドヴァ派は、古典的なモティーフを題材に、鋭い彫刻的な線や短縮法、遠近法を用い、劇中を思わせる現実味を帯びた絵画を作り出しました。
具体的に見て行きましょう。
キリストが十字架に架けられた場面を描いています。鋭利で硬質的に描かれた大地。これはマンテーニャが得意とした表現手法です。大地と十字架で明確な遠近法が用いられ、磔刑に処されるイエスの深い表情には聖性を感じます。
このようにして、マンテーニャは絵画に劇中を思わせる様な現実味を与えることに成功しているのです。
ルーブル美術館所蔵。
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