オペラ座のオーケストラ エドガー・ドガ



19世紀フランス印象派の画家、彫刻家、エドガー・ドガの代表作のひとつです。
印象派の画家は風景画を描くことが多いですが、ドガは都会を主題とした絵画を多く描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
描かれた劇場は3つのエリアに分かれています。画面の一番下は観客席、中央が音楽演奏席、画面の一番上がバレリーナが踊る舞台です。この絵画ではバレリーナの脚がフットライトで照らされていますが、上半身はカットされています。X線による解析で、ドガは意図的にキャンバスの側面と上部を切断したことが分かっています。
本作は、フランスの生活を描いた風俗画であると同時に、中央に描かれた音楽奏者たちと彼らが扱う楽器が正確に描かれていることから集団肖像画ともいえます。
美術史家のチャールズ・スタッキーは、「ドガの魅力とは、ときどきよそ見をする観客の視点の動きを含む、一瞬の「動き」の描写力で、それは瞬時をとらえて描く「印象派」に通じるものである」と語っています。
オルセー美術館所蔵。
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