アルジャントゥイユ エドゥアール・マネ



印象派の創設に影響を与え近代美術の父とも呼ばれる、フランス画家エドゥアール・マネの作品(1874年頃)です。本作は、アトリエでの裸婦画から自然の中での開放的な絵画へと、マネの作風を大きく変える礎となった作品です。
それでは具体的に観て行きましょう。
本作に描かれるのは、パリの北西、セーヌ川右岸にあるイル=ド=フランス地域圏ヴァル=ドワーズ県の街で、舟遊び場として有名なセーヌ河沿いの「アルジャントゥイユ」に集う男女の姿です。
青とグレーのストライプのドレスを着た女性が描かれています。首周りにはクラシックな色が施され、ドレスの裾には余分なフリルが付いています。女性のドレスには、細部にブラウンの色調が加えられています。男性は、女性をじっと見つめ、その女性は鑑賞者を見つめています。男性は足を組んで座り、女性にボート遊びを誘っています。
マネは、女性が縦縞、男性が横縞の服で描き、二人の服装を戦略的に引き立てています。このような質感の変化は、絵に深みを与えると同時に、二人の間につながりをもたらします。背景には深い青色の水が流れ、陸地には小さな村があります。
ベルギーのトゥルネー美術館所蔵
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