すいかを食べる男と山羊 パブロ・ピカソ



19世紀スペインのキュビスムの創始者、パブロ・ピカソの晩年の作品です。
ピカソは晩年、「男と女」、「人間と動物」、「画家とモデル」、「老人と若者」と言った、相反するものを並べてモチーフにする絵画を多く描いています。
そこに共通するのは、人間の原初的な欲求―食欲や性欲を満たそうとする、野性的なグロテスクと無垢のイメージです。
スペイン絵画ではメロンやすいかを食べる少年というのは慈悲的対象となる貧しくも無垢で生命力に溢れる人間像を示します。座り込んですいかを食べている少年と山羊の組み合わせは、ピカソがスペインで知った牧歌的な生活を思い起こさせます。
また、ピカソは山羊が大好きで、生活に身近な動物でもありました。
箱根のポーラ美術館所蔵。
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