あなたは何処へ行くの? ポール・ゴーギャン



フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンの作品(1893年)です。
本作はゴーギャンがタヒチ滞在中に描いたものですが、謎多い作品と言われています。
それでは具体的に観て行きましょう。
手前に大きな果物を胸の前に抱いた若い娘が描かれています。原色の赤色の腰布のみを身に着ける姿は、野性的な官能性と、活き活きとした生命力に溢れています。
また中景には左側に木陰で休む黒髪の女性が2人、右側に清潔な白地の衣服を身に着ける、子供を抱いた女性が描かれています。強烈な陽光による輝くような原色で彩られた風景は、観る者に強烈な心象を残します。
そして本作に関する謎ですが、「あなたは何処へ行くの?」は、誰が誰に向けられて発しているのか?前景の若い女性が抱く南国風の果物の意味は何か?4人の登場人物の視線が交わらないのは、何を意味しているのか?
様々な説が唱えられていますが、定説はありません。
エルミタージュ美術館所蔵
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