聖家族と幼児洗礼者ヨハネ ミケランジェロ・ブオナローティ



盛期ルネサンスの三大巨匠の一人、 ミケランジェロ・ブオナローティの作品(1506年頃)です。本作はフィレンツェ滞在時ドーニ家から依頼され制作された作品で、聖母マリアの夫聖ヨセフが威厳をもって描かれているのが特徴です。
それでは具体的に観て行きましょう。
主題は聖母マリアとキリストを中心に聖人を配する構図「聖家族」です。
我が子を見上げる聖母マリアの表情は愛情と崇敬の念に満ちているのと同時に、母としての力強さが、彫刻家であるミケランジェロならではの人体表現によって表現されています。
本作の聖ヨセフと聖母マリアの姿は旧約聖書の世界を表現しているとされています。幼子キリストは新約聖書の世界、つまり恩恵の世界を表現しており、また背後に描かれる裸体の青年群像は異教的な世界を表すとされています。そして裸体の青年群像と聖家族の間に位置する洗礼者聖ヨハネは、異教的世界とキリスト教世界の仲介を為す存在として描かれています。
従来、キリストの養父ヨセフの存在は、弱く、いつも隅っこで頼りなげに描かれていました。一方、本作でミケランジェロが描いたヨセフは、強い父親です。ピラミッドの頂点で、威厳を持ち、知性ある顔立ちで描かれています。
フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵。
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