枢要徳 ラファエッロ・サンツィオ



古典主義絵画の祖のイタリア画家、ラファエッロ・サンツィオの作品(1511年頃)です。
バチカン宮殿の「署名の間」に飾られているフラスコ画で、横幅が6.6mもある作品です。ラファエッロは、「聖体の論議」、「アテナイの学堂」、「パルナッソス」を制作した後、4番目の作品として本作品を描きました。
それでは具体的に観て行きましょう。
枢要徳(すうようとく)とは、古代ギリシア以来の西洋の中心的な徳目で、知慮・思慮・知恵、勇気、節制 、正義の4つの徳から成ります。本作では、枢要徳を牧歌的な風景の中にいる3人の女性と天井のトンド(円形の絵)で、神学上の徳(信仰、希望、愛)をキューピッドとして擬人化して描かれています。
知慮・思慮・知恵は、上部中央で鏡を見ている女性として描かれています。その後ろでは、希望のキューピッドが燃えさかるトーチを持っています。勇気は、慈愛のキューピッドが揺さぶっているオークの枝を持つ女性。節制は、手に手綱を持ちながら信仰のキューピッドを見つめる女性として描かれています。信仰のキューピッドは、右手で空を指差しています。枢要徳の4つ目の徳である正義は、天井のトンド(円形の絵)の中にに鱗と剣を持って描かれています。バチカン美術館所蔵。
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