合奏



17世紀フランスに生まれたバロック絵画の巨匠 カラヴァッジョを始祖とする カラヴァッジェスキ一派を代表するヴァランタン・ド・ブーローニュの傑作です。
古代の浮彫を囲み、若い男女が合奏する場面を描いた風俗画で、ヴァランタン・ド・ブーローニュは、「合奏」を主題とした作品を複数枚手がけています。 本作品はその中でも代表作と評されているもので、カラヴァッジェスキー派様式の厳しく深い明暗対比や劇的な光と影の表現、高度な自然主義的写実描写が示されています。 音楽という主題や、画面右端で観る者の方を向きながら羽根帽子の男が手にするリュート(中世から16~17世紀にかけてヨーロッパで広く用いられた撥弦楽器)は、カラヴァッジョが初期に手がけた「リュートを弾く若者」などと共通する風俗的モティーフであるほか、隣でギターを奏でる若い女性の顔は、「アレクサンドリアの聖カタリナ」などカラヴァッジョが描く特徴的な女性像の面影を感じさせます。
また画面手前や奥で酒の飲む騎士や子供、画面左端でヴァイオリンを弾く若い男や中央で楽譜を捲る男、それを片肘をつき憂鬱そうに聞く幼子など「合奏」の場面の中に様々な動作・表情によって各々の人間性や感情を感じさせる巧みな描写が、本作品の特筆すべき点のひとつと評されています。
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