ヴェールを被る婦人の肖像 ラファエッロ・サンツィオ



古典主義絵画の祖でイタリア画家、ラファエッロ・サンツィオの作品(1516年頃)です。
ラファエッロがその生涯で描いた肖像画の中で別格と言われている作品です。
ラファエッロはこの女性フォルナリーナと密かな恋愛関係にありましたが、ビビエーナ枢機卿から姪のマリアとの結婚話を持ちかけられ、野心を持っていたラファエッロは、フォルナリーナとの恋愛関係に終止符を打ちました。
しかし、フォルナリーナへの想いを断ち切ることができず、婚礼の衣装を纏った婦人の肖像画として、自己の想いを表現した作品だと言われてます。ヴェールを被るフォルナリーナの表情は、自分たちが結ばれないことへの悲しみを表しています。ヴェールの下に見える髪飾りは人妻を意味し、ラファエッロは実現しなかったフォルナリーナの婚姻を本作で表現したのでした。
また、描かれた当初は婚姻の証である指輪がフォルナリーナの指に描かれてましたが、本作が一般に公開されることになったことから、画家自身がそれを隠す為、絵具を上塗りしたとされています。
イタリアのピッティ宮殿(フィレンツェ)所蔵。
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