トンマーゾ・インギラーミ伯爵の肖像 ラファエッロ・サンツィオ



古典主義絵画の祖のイタリア画家、ラファエッロ・サンツィオの作品(1516年頃)です。
本作は2部制作されており、一つはアメリカのイザベラ・スチュワート・ガードナー博物館、もう一つはイタリアのビッティ宮殿に所蔵されています。本作はアメリカに最初に持ち込まれたラファエッロ作品としても有名です。
それでは具体的に観て行きましょう。
インギラーミ伯爵は物思いにふけり、右斜め上を見つめています。また机に向かってペンを持ち、赤い革表紙の本からクワイヤー(紙葉)と呼ばれる紙の束に文章を書き写しています。印刷機が登場した後も、インギラーミ伯爵は教皇ユリウス2世のような富裕層のために、貴重なテキストを手書きでコピーした豪華な版を作り続けました。
赤い帽子とローブを身につけていることから、インギラーミ伯爵はサン・ピエトロ大聖堂の責任者の一人であることがわかります。
本作は、インギラーミ伯爵の昇進と、当時バチカン宮殿の教皇の居室のフレスコ画を制作していたラファエッロと知り合ったことを記念して作られたものと言われています。
イザベラスチュアートガードナー美術館、ピッティ宮殿所蔵。
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