サン・シストの聖母 ラファエッロ・サンツィオ



古典主義絵画の祖でイタリア画家、ラファエッロ・サンツィオの作品(1514年頃)です。
本作ははラファエッロが描いた最後の聖母マリア像の一つで、ジョルジオ・ヴァザーリは本作を「本当に最高のたぐいまれな作品だ」と評しています。
それでは具体的に観て行きましょう。
画面中央上部に幼子イエス・キリストを抱く聖母マリア、その左右に聖シクストゥスと聖バルバラ、画面中央下部には幼い二人の天使が配されています。これら登場人物の配置で十字を形成しているのが特徴的です。
面中で幼子イエス・キリストと聖母マリアは非常に厳粛性と威厳性に満ち溢れており、幼子イエス・キリストには父なる神の神々しさが、聖母マリアには貞淑的かつ慈愛的でながら観る者へと向けられる視線にはどこか聖母としての厳しさが感じられます。
画面左側には初期ローマ教会で最も崇拝されていた殉教者のひとりとして知られる聖シクストゥス2世が幼子イエス・キリストと聖母マリアの顕示に感動し信仰を示すかのような仕草を見せています。
そして画面下部には、やや退屈そうな表情を浮かべる無邪気な天使たちが上部を見上げるような仕草で配されており、本作の中に宗教的精神とは異なる面白味に溢れた趣を与えています。この天使達は後年様々な装飾品や衣服などにコピーされ利用されたことから「最も有名になった天使」と言われています。
ドイツのアルテ・マイスター絵画館(ドレスデン)所蔵。
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