キリストの遺骸の運搬 ラファエッロ・サンツィオ



古典主義絵画の祖でイタリア画家、ラファエッロ・サンツィオの作品(1507年)です。
ラファエッロ初期の代表作で「ボルゲーゼの十字架降下」とも呼ばれています。 バリオーニ家の青年がペルージアで惨殺された追悼として、母親のアタランタ・バリオーニの依頼により制作されました。
それでは具体的に観て行きましょう。
処刑されたイエス・キリストの遺骸を埋葬する場面「キリストの埋葬」を描いています。惨殺された青年を死したイエス・キリストに、悲しみのあまりに気を失う聖母マリアを若者の母親アタランタ・バリオーニに重ね描いています。
生気の感じられないイエス・キリストの亡骸の表現や身を捩じらせ倒れこむ聖母マリアの描写にミケランジェロの強い影響が指摘されています。
色彩豊かに描かれる情緒的な背景描写や古典の引用を思わせる登場人物の表現など、随所にラファエッロ独自の高度で洗練された表現が感じられます。
本作は教皇ユリウス2世がすでに名声を得ていたラファエッロをローマへと呼び寄せるための決定的な要因のひとつとなったと言われています。
ボルゲーゼ美術館(ローマ)所蔵。
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